ビブリア古書堂の事件手帖7~栞子さんと果ない舞台~

2017年7月6日ミステリー

 「困ったな~、困ったな~♪。今月も~赤字かも~♪、来月も~、ひょっとして~、ふんふふ~ん♬

ビブリア古書堂の事件手帖7

 と主人公で店主の栞子さんが、帳簿を付けながらのくら~い鼻歌で始まる今回のビブリアシリーズ。古書をめぐるミステリーと言う一風変わったお話で、毎巻楽しく、ヤキモキしながら読んでおりました。(「赤字はいけませんよ、赤字は!」と事業部長が申しております。)
 五浦君との仲が決着した前回で終わりかと思ったんですが、今回はシェイクスピアの希少本をめぐり、ビブリア古書堂存亡の危機を迎えます。
 派手なアクションもなくどちらかと言うと地味で、描かれている世界もこじんまりと纏まっているんですが、巧妙な語り口で一気に読ます辺りたりは、作者の力量とキャラ設定の上手さを感じます。

 正編?は本巻で最終巻の様ですが、外伝?、スピンオフ?が出る様です。
 文庫の帯にも記載のとおり、実写、及びアニメ映画化が決定している様です。ただ万能鑑定士Q以上に派手な動きはない作品なので、作品の面白さをしっかり伝えられる映像化が出来るか心配です。

 以前、某テレビ局でドラマ化されましたが、設定は変えてるし、ミスキャストだし、それは酷いものでした。
 まあ、「創ってやってる、観せてやってる」感満載のテレビ局だから、そんな物なんでしょう。友人談によると「櫻子さんの足下には死体が埋まってる」も酷いらしいし。
 アニメ化も、声優に話題作りの為だけに、変に俳優を使うと失敗するんですよね。なにはともあれ、原作は非常に面白いので、変な色気や独自性を出さず、原作に忠実に創ってくれることを望んでます。


著者:三上延、出版社:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス、
シリーズ名:ビブリア古書堂の事件手帖