ダーウィンの警告ーシグマフォース9

SF

 1832年ビーグル号船上のダーウィンは、南極大陸で何を見、何に戦慄して「この地に近づくな!」と警告を発したのか?

ダーウィンの警告~シグマフォース9~

 積読本の消化で今回はシグマフォースシリーズ9巻目「ダーウィンの警告」(原題:第六の絶滅)です。
 シグマフォース(通称シグマ)は、米国DARPA傘下の秘密組織で、レンジャー部隊やグリーンベレー等から集められた精鋭で構成された戦う科学者集団(訳者後書きより)。当然「殺しの許可証」も持っています。

 本シリーズは、実在する現実の科学技術や、伝承、社会活動、聖遺物などを題材にシグマフォースがテロや地球規模の災害に立ち向い、解決していく姿を描いています。テイストは現代版インディ・ジョーンズと言えば当たらずとも遠からずでしょうか?

 各巻末に作者による事実とフィクションの切り分けがなされており、本編読後に読むと面白さ倍増です。

 さて、今回は、カルフォルニア州モノ湖の近くの軍の研究所が何者かのバイオテロを受け、科学者の一人が拉致られ、猛毒のウィルスが周辺へ流出ます。(この辺りはマイケル・クライトンの「アンドロメダ・ストレイン」、小松左京の「復活の日」を彷彿とさせます。)

 結婚式を前日に控え偶然カルフォルニアに来ていたシグマの司令官ペインター・クロウは婚約者のリサと共に問題の解決に駆り出されることになります。
 拉致された科学者や犯人の足取りを追う中で次第に戦慄の全容が明らかになって来ます。そして舞台は、南極大陸とブラジルの密林地帯、カルフォルニアの3面同時進行で進みます。果たして、クロウはシグマの面々とウィルスの拡散を防ぎ、新たな脅威を退ける事が出来るのか、時間との戦いとなります。

 このシリーズ、時々中弛みするのですが、今回は、ひたひたと拡散を続けるウィルスの恐怖と追われていることを知った犯人達からの執拗な妨害や攻撃等があり、中弛みすることなく読了に至りました。

 第10巻ももう出ているはず、映画化の話も進み始めた様なので、期待大です。


著者:ジェームズ・ロリンズ、出版社:竹書房、シリーズ名:シグマフォース

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Posted by null-a