喪われた巨大戦艦

2017年10月7日SF

喪われた巨大戦艦

 久々に王道を行くスペース・オペラを読みました。570ページ超えの大作ですが、飽きさせず最後までハラハラ・ドキドキです。1940,50年代のE・ハミルトン(キャプテン・フューチャー)やE・E・スミス(レンズマン)を読んでいるみたいな感じでした。
 小むづかしく、複雑な話に食傷気味の方にオススメです。昔TVでやっていた「特攻野郎Aチーム」の宇宙版とでも言えば当たらずとも遠からずでしょうか?

 ハリウッドも人の褌で相撲を取ってばかりいないで、こうゆうのを映画化すれば良いのに。作者はカナダ生まれだけどサンフランシスコ在住らしいし。

 お話は、ワームホールを利用したローマージャンプにより銀河系へ植民に乗り出してる遥かな未来。人類文明圏の外側から異人(ニュー・マン)と呼ばれる亜人類が攻めて来ます。異人は、能力も技術力も人類の遥か上を行っており、人類の植民星は次々占領され、地球へ迫ってきます。
 困った軍のお偉方は、事態の打開策として、人類文明圏のはるか外にある正真正銘の異星人が建造した1隻の巨大宇宙船を入手すべく主人公の大尉に任務を与えます。
 探査チームのメンバは、アル中の凄腕パイロット、マッドサイエンティストの烙印を押され監獄惑星へ収監されている女性科学者等。しかもリストだけ渡され、ある理由から調達は主人公が自分で行う事になります。
 異人との戦闘で唯一生き残った反抗的な中尉と共に、チームメンバを集め、統率して、未確認の宇宙船を探し出し、地球へ持ち帰ることが出来るのか?
 かくして、主人公の闘志を試される苦難の旅が始まります。

 この異人、知能は高いけど傲慢で(よく居ますね、こう云う残念な方)肌は金色!だそうで、このあたりから40年代テイスト全開です。
 突込みどころは、まま有るのですが、そんな事はいいんです!スペオペは!

 また、本巻だけでは全ての謎は明らかになりません。訳者後書きによると続編も3巻出ているので、翻訳版を期待したいです。(1年経っても続編が出ないとこ見ると人気ないのかしら?)


著者:ヴォーン・ヘブナー、出版社:早川書房、シリーズ名:-

 

SF

Posted by null-a