ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン

2017年6月11日SF

 1948年7月1日、第二次大戦は枢軸国側が勝利し終結した!アメリカは日本から3発の原爆を投下され降伏。メカと呼ばれる巨大ロボットにより蹂躙され国土の西側半分が日本の統治下になった(東側はドイツの統治下)。

ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン

 40年後、検閲と密告が当たり前になったロサンゼルスで「USA」と呼ばれるアメリカが勝利するシュミレーションウォーゲームが密かに流行りだす。検閲局勤務の石村紅功(イシムラ・ベニコ)と特高課員の槻野昭子(ツキノ・アキコ)は、「USA」の開発者と目される元日本軍の将軍を捕らえる為、奔走することになる。

 積読本の消化で、今回は「ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン」です。
 本書は、作者もあとがきで述べているようにフィリップ・K・ディックの「高い城の男」に多大な影響を受けたオマージュ的作品になってます。

 お話は、USAの謎を追う過程で明かされる人物像やそれぞれの過去、立場、立場の逆転等なかなか面白いです。確かに翻訳は素晴らしいかも。
 ただ、いかんせん底が浅くて、中途半端。「高い城の男」を意識して読むと「なんだこれで終わりか~」になります。
 今風のガジェットを散りばめ、ライトノベルに多少のグロさを加えた、別の歴史改変SFとして読むことをオススメします。
 表紙絵のロボは出て来るには出て来ますが、メインではありません。


著者:ピーター・トライアス、出版社:早川書房、シリーズ名:-

SF

Posted by null-a